王将戦の大逆転防衛から、明日、運命の棋王戦最終局へ

第75期王将戦での「1勝3敗からの3連勝」という、将棋界を震撼させた大逆転防衛。永瀬拓矢九段の凄まじい攻勢を跳ね除け、藤井王将が五連覇を達成した姿は、まさに「絶体絶命からの覚醒」でした。
その熱狂が冷めやらぬ中、いよいよ明日3月29日、鳥取市「有隣荘」にて第51期棋王戦コナミグループ杯五番勝負・第5局が行われます。

王将戦で見せた「修正能力」という武器

王将戦での藤井王将は、中盤戦での劣勢をいかに立て直すかという極限の勝負を戦い抜きました。1勝3敗というスコアは、一つのミスも許されない状況でしたが、そこから3連勝をもぎ取った精神力は計り知れません。
この「負けられない戦い」を勝ち抜いた直後の勢いは、明日の棋王戦最終局においても、藤井棋王にとって最大の追い風となるでしょう。

棋王戦の激闘:増田八段の執念

一方、挑戦者の増田康宏八段も、今シリーズは藤井棋王をかつてないほど追い詰めてきました。増田八段が2勝1敗とリードし、第4局ではタイトル奪取にあと一歩まで迫りました。藤井棋王は第4局の窮地を劇的な逆転で制し、2勝2敗のフルセットへ。

王将戦に続き、この棋王戦でも「カド番」を凌いで最終局へ持ち込んだ藤井棋王。挑戦者からすれば、王将戦での大逆転劇を見せつけられた直後だけに、「藤井棋王を倒し切る」ことの難しさを改めて突きつけられている状況です。

振り駒はどちらに微笑むか?

明日の午前9時、対局開始前に行われる「振り駒」が、このシリーズの運命を左右します。先手番が持つ「主導権」は現代将棋において極めて重要です。特に藤井・増田両者ともに先手での勝率が高く、どちらが先手を引くかで戦型選択(角換わり、相掛かりなど)の主導権が大きく変わります。また棋王戦は4時間の持ち時間で行われる1日制。王将戦(2日制)とは異なる瞬発力と、振り駒の結果を受けた直後の判断力が問われます。

六冠を堅持するか、新王者の誕生か

現在保持する「六冠」を守り抜き、再び全冠制覇への足がかりとするのか。それとも増田八段がその牙城を崩し、悲願の初タイトルを手にするのか。

王将戦での「奇跡の5連覇」という最高のプロローグを経て、いよいよ明日の朝、2025年度を締めくくる最後の大勝負が始まります。

たつみくんは来週のお弁当のため、作り置きを作りながら観戦します。

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